このページでは、「前のステップの成否に関わらず実行」の設定が、個別のステップに適用された場合と、グループステップに適用された場合で、どのように動作が異なるかについてご説明します。
概要
通常、シナリオの実行は先行するステップが失敗した時点で停止します。「前のステップの成否に関わらず実行」は、先行するステップで失敗が発生していた場合でも、そのステップの実行を強制的に試みるための設定です。
この設定を適用する対象によって、どの「失敗」を無視して実行されるかが異なります。また、この設定が入っていない後続ステップは、たとえ前のステップが強制実行されて成功したとしても、シナリオ全体がすでに「失敗」状態であるため実行されません。
ケース1:個別のステップに設定した場合
個別のステップ(例:ステップ2)に「前のステップの成否に関わらず実行」を設定した場合、その前のステップ(例:ステップ1)が失敗しても、ステップ2は実行されます。
動作の例
ステップ1:クリック(失敗)
ステップ2:クリック(「前のステップの成否に関わらず実行」がオン)
ステップ3:テキストを入力(設定なし)
実行結果:
• ステップ1は「失敗」します。テスト全体のステータスが「失敗」になります。
• ステップ2は、ステップ1が失敗したにもかかわらず実行されます(強制実行の設定があるため)。
• ステップ3は、実行されません。
(ステップ1で失敗が発生しており、ステップ3には強制実行の設定がないためスキップされます)
ケース2:グループステップに設定した場合
グループステップ(例:グループA)に「前のステップの成否に関わらず実行」を設定した場合、そのグループステップの前のステップ(例:ステップ1)が失敗しても、グループAの実行が開始されます(グループA内の最初のステップが実行されます)。
動作の例
ステップ1:クリック(失敗)
グループA(「前のステップの成否に関わらず実行」がオン)
◦ ステップA-1:クリック
◦ ステップA-2:テキストを入力
ステップ3:クリック(設定なし)
実行結果:
• ステップ1は「失敗」します。
• グループAは、ステップ1が失敗したにもかかわらず実行が開始されます(ステップA-1およびステップA-2が実行されます)。
• ステップ3は、実行されません。
(ステップ1での失敗により、強制実行設定のないステップはスキップされます)
グループステップ設定の重要な注意点
グループ内部の失敗には適用されません グループステップ自体に「前のステップの成否に関わらず実行」を設定しても、それはグループの「外」にある前のステップの失敗を無視するだけです。
グループの「中」で発生した失敗には影響しません。 例えば、上記の「ケース2」で、ステップA-1が失敗した場合、ステップA-2は実行されません。
まとめ:動作の違い
設定対象 | 無視する失敗 | 動作 |
個別のステップ | 前のステップの失敗 | 設定されたそのステップ自体が実行されます。 |
グループステップ | 前の(グループ外の)ステップの失敗 | 設定されたグループ全体の実行が開始されます。 |
グループ内のステップが失敗しても後続を実行したい場合
グループ内のステップ(例:ステップA-1)が失敗しても、そのグループ内の後続ステップ(例:ステップA-2)を実行させたい場合は、グループステップ自体ではなく、**グループ内の個別のステップ(ステップA-2)**に「前のステップの成否に関わらず実行」を設定する必要があります。